お彼岸には多くの方がお墓参りをしたり、お寺で行われる合同法要に参加したり、自宅に僧侶をお招きして法要を行うのではないでしょうか?管理人は今回はお寺で行われた彼岸合同法要に参加してきました。彼岸法要の服装は平服でOKですがワンピースやスーツ?それとももっとラフ?実際に合同法要に参加した管理人が詳しくお伝えします!
この記事は下記のような方のお役に立てそうです。
・春の彼岸合同法要の服装が知りたい。
・お布施について知りたい
・彼岸法要の持ち物が知りたい
・お塔婆の相場は?
・コロナ禍での法要出席が初めて
管理人の両親は他界しているので現在は長女である私が先祖のお墓を守る立場にいます。お墓を守るうえで年3回の法要に出席とお墓参り、適切なお布施が必要となっています。
彼岸の語源・由来は?
サンスクリット語の「paramita」(波羅蜜多)パーラミタが語源で「至彼岸(とうひがん)」=彼岸に至るという意味です。
仏教の世界では、現世を「此岸(しがん)」、悟りの世界を「彼岸(ひがん)」とし、この間を流れているのが三途の川としています。
現世(此岸)は欲や煩悩にまみれた世界、浄土の世界(彼岸)は仏様の住む世界
仏教の教えに従って精進することにより、悟りの境地に至る、つまり「至彼岸」ができるということです。
彼岸とはいつのこと?
彼岸は春彼岸と秋彼岸の年に2回あります。
春彼岸は3月の春分の日を中心とした前後合わせて7日間、春彼岸は3月の春分の日を中心とした前後合わせて7日間のことです。
2023年の春分の日は3月21日(祝)なので3月18~3月24日までの7日間という日程です。
3月18日(土曜)⇒ 彼岸入り
3月21日(火曜・祝日)⇒ 中日(春分の日)
3月24日(錦曜)⇒彼岸明け
どうしてこの時期にやるの?
彼岸の中日にあたる春分の日と秋分の日は、
太陽は真東から上り、真西に沈みますが、仏教では西に浄土があると考えられているため、真西に太陽が沈む春分、秋分の日は現世と浄土が最も近くなると考えられています。
ですから浄土が近くなる彼岸に精進すると極楽浄土が叶うと言われています。
彼岸法要とは?
彼岸はご先祖に感謝を伝え、故人の冥福を祈り供養を行う期間であり、彼岸法要は檀家や信徒がお寺に集まり、本尊やご先祖を供養する仏教行事の一つです。
僧侶による読経や出席者による焼香が行われます。
農業における種まきや収穫の時期にもあたるので自然への感謝と豊作を祈る期間という意味合いもあります。
お布施の相場について
お彼岸のお布施に限らずですが、
地域や宗派などによる違いもあると思いますので、
✅お寺の法要に出席する場合
3000円~20000円(中央値:5000円~10000円)
✅自宅へ僧侶をお呼びする場合
30000円~50000円(+お車代5000円~10000円があるところも)
お布施については以前、秋の彼岸法要、母の13回忌の記事でも書いたのですがお寺が都心のど真ん中、山手線の内側に位置しているというのもあり、わりと全国に先駆けて新しいことにチャレンジしてくださっているので色々含め相場より若干多めに包んでいます。
私は毎回3万(お布施)+お塔婆代(1万5千円)をお渡しして合同法要をお願いしています。
お塔婆とは?
塔婆とは、お墓の後ろに立てる塔の形をした縦長の木片のことです。塔婆は古代インドのストゥーバを音訳した卒塔婆とも言います。
お塔婆は亡くなった人を供養するために立てられます。
お塔婆の内容は宗派によっても異なると思いますが、管理人のお寺では主に戒名、没年月日、経文、施主などが書かれており、お塔婆は故人へのお手紙だと言われています。
お釈迦様のご遺骨が納められた塔は日本に渡り五重塔に発展し、その想いは故人への追善供養のために細長い板の上部に4つの刻みを入れ五重をかたどり、板塔婆になったそうです。
お塔婆のサイズは私の菩提寺では大小2種類あり、小は3000円、大は5000円となっています。
私はいつも施主となって一度の法要で大を3つお願いしています。(祖母、父、母)
お塔婆は前もってお願いしておかなければならないので法要がある場合は忘れないように気を付けています。
彼岸法要持ち物
合同法要持ち物
仏花(最寄り駅にて)
お布施(封筒に入れる)
お線香(その場で購入)
数珠△
お塔婆代(お布施とは別の封筒に入れる)
私は仏花はお寺のある駅のお花屋さんで購入し、お線香はお寺で用意してくださるのでいつも持参しません。お線香は夫の方のお墓でも売っていたのでどこでもその場で入手できるのかなと思います。
数珠は前回の秋の法要の時に持参したのですが使用している方がいなかったので今回は用意しませんでした。
合同法要の流れ
2019年の秋の法要を最後に合同での行事は休止されていましたが、2022年9月にコロナ禍で初めて開催されました。
今回はコロナ禍では2回目の合同法要となりました。
今回の春の法要は過去一の参加人数だったように思います。前回の秋の法要は途中参加や途中退席も含め、だいたい常時30名くらいの檀家が参加・着席していましたが今回は人が溢れかえっており、200名近くが着席していました。
あまりの人数の多さにびっくりしたのですが、コロナが消えたわけではないけれどもうみんなの生活は通常に戻ったのだなとなんとなく嬉しく思いました。
私の菩提寺は観光寺ではないのですが、お天気が良かったこともあり、お花見の流れで立ち寄ったりする方や外国人観光客も多く、とにかくごった返していました。
都内にある普通の宗派のお寺のごくごく一般的な法要の流れだと思いますので一情報としてシェアさせていただきます。
①住職の説法
②読経⇒感染対策もあり、出席者は心の中でのみ唱える(読経の中に参加者の名前が組み込まれている)
③読経の間に檀家全員焼香
④再び住職のお話、お墓の今後、方針など
⑤檀家総代よりお話
①の前か⑤のあとに各自、新しいお塔婆を持ってお墓参り、掃除
終わり次第解散
服装について
彼岸法要は回忌法要とは違いドレスコードはなく、お墓参りも兼ねるので平服でOKです。
前回は平服とはいえスマートカジュアルぐらいの格好がふさわしのでは?と思い(色々なサイトも拝見しましたが、ワンピースなどきちんとした服装でと記載あり)
下記の服装で行きました。
でも周りの方を見るともっとカジュアルな感じでした!!
さすがにデニムの方も派手な色の方もいなかったのですが、高齢の方が多いからか黒かグレー、ベージュのパンツに黒の羽織りやブラウスに足元はスニーカーやスリッポンのような感じの方が多かったです。
お墓を洗っている時にパンプスだと動きづらく、パンツにスニーカーにすれば良かった、失敗したと思いました。
他には紺のワンピースにパンプスの方もいらしたのですが、ちゃんとしすぎている!!という感じでした。
次回はもう少しラフでいいかなと思っています。
と前回の秋の法要で思ったので今回は気合を入れてお墓をゴシゴシ洗うことを想定した動きやすい服装にしました。
黒、グレーなどダークな色がふさわしいとの情報を読んでいたので選んだのはこちら。
黒のロングカーディガンにグレーのパンツ。
パンツはUlysses(ユリシス)のものでプチプラながらシルエットがとってもきれいです!
Ulysses(ユリシス)のパンツに関してはこちらの記事で詳しく書いています。
各色在庫あります。
ネックレスはシルバーの縦長のものをチョイス。
足元はスニーカーにしたかったのですが派手めなものしか持っていなかったのでこちらの無地のローファーにしました。
チャールズ&キースのバックルチェーントリムローファー。
バッグはシルバー縁取りやパンツのグレーにリンクさせてグレージュで。
バッグは「FIORELLI]というブランドのものですがイタリア製でエコレザーなのに本革のように柔らかくとても使いやすいです。「FIORELLI]は「ROSE BUD(ローズバッド)で取り扱っているのでぜひ見てみてくださいね!
ROSE BUD(ローズバッド)についてはこちらで書いています。
小物類を合わせた全体のコーデはこちら。
周りの参加者の方々もワンピースやスーツにパンプスの方は一人もいらっしゃらず、、パンツ(デニム以外)にニットなどのプルオーバーの方が多かったです。スカートの方でも足元はスニーカーやペタンコ靴やローファーでした。
アウターはトレンチやマウンテンパーカー、ダウンベストなどラフ。
菩提寺がある場所はビッグターミナルや遊び場があるような駅ではなく、昔ながらの高級住宅地が近隣にあるような駅です。
昔は祖母の生家があったので我が家はたまたま檀家になっていますが、けっこうマダムな感じの方が多いのでドレスコードの感覚はちゃんとしていると考えてよいと思います。
お寺のコロナ感染対策
前回の秋の彼岸法要と異なっているところは検温がなくなったくらいです。コロナが5類になったらまた少し変えていくとのことです。
参加者全員検温⇒×
至るところにアルコール消毒⇒〇
お堂のドア、窓は全て開けている⇒〇
お堂には総代や役員など数人が入り、基本は外に椅子が置かれてそこで参列する
⇒前回と違ってお堂も満席、外の席も前回とは違って間隔は詰まり気味
中でも外でもマスク着用⇒〇
給茶サービスは使い捨てのコップ⇒〇
次回は夏のお施餓鬼になりますが参加しようと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。