ホテル雅叙園東京(旧:目黒雅叙園)カナデテラスのアフタヌーンティー&百段階段を見学した際の実際の服装について書いています。普段は見られない目黒雅叙園時代の百段階段でつながれている7つの豪華絢爛な宴会場や、あかりの展示も掲載中。太宰治の「佳日」の舞台でもあります。

この記事は下記のような方のお役に立てそうです。
直近でホテルアフタヌーンティの予定がある
アフタヌーンティーに何を着ていったらいいのかわからない
ラグジュアリーホテルは考えただけで緊張する
コーディネートや小物の合わせ方を知りたい
アラフィフで骨格ストレートの方
今回は私の祖母が生まれ育った地であり、なにかとご縁のある目黒に位置するホテル雅叙園東京のアフタヌーンティーに行ってきました。
年に数回は目黒に用事があるため、ホテル雅叙園東京のレストランやラウンジは昔から利用していました。でもコロナの影響もあって3年ぶりの来訪となりました。
とても素敵なホテルなのですが、あまり知られていない?全国区になっていない?と感じていますのでこの記事でぜひおすすめしたいと思います!
いわゆるキラキラ外資系ホテルではなく老舗のホテルです。
でもイギリスに本部を置く「Small Luxury Hotels of the World」に加盟していてSLHがWorld of Hyattに加盟したということを声高に言いたい!
ホテル雅叙園東京エントランス


エントランスホールでは七夕の飾りがお出迎え。短冊には七夕らしく、たくさんのお願い事が書かれていました。


エントランスホールを抜けてロビーの方へ向かう通路には壁画が。
ホテル雅叙園東京は全館、美術品工芸品であふれています。


ここを抜けるとロビーラウンジへつながる橋のような通路があります。ホテル雅叙園東京は昔も豪華絢爛。ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園は「昭和の竜宮城」と呼ばれていました。
この通路はまさに竜宮城を彷彿とさせます。


こちらはなんだかおわかりでしょうか?


こちらはなんとトイレの中なんです!どこかに迷い込んだような気分になります。
エレベーターも豪華絢爛。


私が今回利用したプランは、
【和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語】入場券付きアフタヌーンティーセット
なのですが、どちらかというとお目当ては百段階段でした。
百段階段とは
「百段階段」とは通称で、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたり、1935(昭和10)年に建てられた当館で現存する唯一の木造建築です。 食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。
”昭和の竜宮城”と呼ばれた当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。 最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、なかでも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。 2009(平成21)年3月、東京都の有形文化財に指定されました。
出典:ホテル雅叙園東京公式HP
企画展の時にこの7部屋が公開され自由に見学できます。今回のテーマは「アートイルミネーション 和のあかり×百段階段2022光と影・百物語」です。(7月2日~9月25日公開中無休)
目黒雅叙園は太宰治の短編小説「佳日」にも出てきます。佳日は太宰が友人の身内代わりになって結納から結婚までのお世話をした時の体験をもとにかかれています。佳日に出てくる登場人物が式をあげる「目黒の志那料理屋」というのはホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園のことです。
太宰の友人がモデルになっているであろう佳日の登場人物が太宰に全てまかせているのにどこか横柄で上から目線なのがおかしくてクスッと笑ってしまいます。
その式がとり行われたのが百段階段でつながれた7つの部屋のひとつだと思うとタイムスリップして宴の様子をのぞいてみたくなります。
絢爛な装飾の館内は宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルにもなっています。
「禄文化風とされる通俗的な御殿が持つどぎつさを表現するために千尋が働くことになる湯屋は目黒雅叙園も参考にしています」と宮崎駿監督自身も語っています。
これでもかというくらいに贅を尽くした目黒雅叙園はともすれば下品にもなりそうなくらいですが絢爛とどぎつさの間でうまくバランスを取っているようにも思えます。
それでは百段階段を上っていきます!


百段階段の入り口は異世界への入り口のようにも見え、まるでここだけ昭和から時が止まっているようです。一度足を踏み入れたら「千と千尋の神隠し」のように現実世界から切り離されてされてしまうのではないかという畏怖の念さえ起こります。
7つの宴会場は百段階段でつながれているので階段の途中途中に部屋があります。
履物は入り口でビニール袋に入れるので高いヒールでも大丈夫です!裸足だと100段は全然平気でした。
【漁樵の間】
【草丘の間】


障子建具は非常に手の込んだ面腰組子で、これだけでも美しいのです。


【十畝の間】


天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。
【あかりの展示】






あかりの作り出す光と影が美しく、ゆったりとした音楽とアロマの香りが流れて、暑さを忘れて涼を感じられる心地よい空間となっていました。
ホテル雅叙園東京New American Grill “KANADE TERRACE”
今回の七夕のアフタヌーンティーはロビーラウンジ「パンドラ」ではなく通路を挟んでお隣の「New American Grill”KANADE TERRACE”」での提供です。
席数
144席
喫煙可否
全面禁煙ドレスコード・服装
スマートカジュアル
ペットの同伴
不可出典:レストラン予約サイト一休
私がアサインされた席は通路を挟んで滝が良く見えるロケーションでした。


滝はラウンジパンドラの裏を回って近くから見ることができます。
当日は写真撮影をしている新郎新婦の姿がありました。
まさに「佳日」ではないかと心躍らせるアラフィフおばさん。
撮影が終わるのを待って近づいてみるとマイナスイオンに癒されました。


アフタヌーンティーメニューはこちら。
【七夕アフタヌーンティー 7/2~7/10限定】 ※90分制です。 ■セイボリースモークサーモンの手毬髄ガスパチョスープ素麺鶏むね肉の塩こうじマリネ ポテトコンフィー 夏野菜のアーリオオーリオ■スイーツ メロンのヴェリーブほうじ茶のオペラ琥珀糖ライチと木苺のマカロン天井画ショコラ 美人画 マンゴーの笹羊羹西瓜とココナッツのタルトいちじくのスコーン 夏のパウンドケーキ「向日葵」 【お飲みもの】 ※下記メニューがお飲み替え自由でお愉しみ頂けます。 ~季節のおすすめ~ ・七夕和紅茶、スターナイトハーブ ・ブレンドコーヒー、アイスコーヒー、アイスティー、ダージリンティー、アッサムティー、カモミールティー、アールグレイティー、酵素発酵茶La香寿緑茶(アイス) ※お席は90分制です。出典:レストラン予約サイト一休


セイボリーも全て美味しいのですが特に「ガスパチョスープ素麺」が気に入りました!涼を感じられてよかったです。


天井画を模したチョコレート


ホテル雅叙園東京カナデテラスのドレスコード
「New American Grill”KANADE TERRACE”」のドレスコードはスマートカジュアルです。
「ホテルアフタヌーンティーのドレスコード、ホテルラウンジとは(服装実例付き)」の記事でも書いたのですがスマートカジュアルとはきちんとした身なりと考えればOKです。
管理人ざきこの実際の服装も載せていますので合わせてご覧ください。


NGなのは
ゴム製のビーチサンダル
男性のタンクトップ
だと考えればどこのホテルも大丈夫です。
ホテル雅叙園東京は様々なテイストの方がいて、正直ビーチサンダルと男性のタンクトップさえ外せば何でもありかと思いました。
ツアーでいらしている方はラフでしたし。
以前目黒で用事を済ませて息子とふらっと立ち寄った時は彼はまだ小学生だったのでジーンズにTシャツでしたが違和感なしでした。
一方、披露宴に出席された方や浴衣のプランを利用された素敵な方々もいらして。
本当に様々ですので緊張することもないし、ドレスアップしたければいつもよりカジュアル感をなくしてエレガントに装っても浮かないです。館内が豪華絢爛なので。
さすがは結婚式場、浴衣を自分で選んで着付けまでしていただけて持ち帰れてランチブッフェと百段階段の入場チケット付きなのでかなりお得なプランだと思います。
当ブログでは管理人と同じ骨格ストレートの方に役立つ記事を配信しています。骨格ストレートとは体全体に立体感と厚みあり、バストや腰の位置が高めの体型です。二の腕は体のラインから少しはみ出ている感じです。ご自身の骨格を知ることは似合う洋服を着るうえでとても重要なことなのでプロの診断をおすすめします。私は2015年にプロの方の診断を受け「骨格ストレート、パーソナルカラー(似合う色)はサマー」と判明しています。
*「骨格ストレート」とは二神弓子先生が提唱する3つの骨格分類のひとつです。
一番左のイラストのような体型です。
*フリー素材「イラストAC」より
当ブログで使用しているトルソーのサイズ
- バストトップ:88cm
- アンダー:75cm
- ウエスト:66cm
アフタヌーンティーの時の実際の服装
ホテル雅叙園東京には創業当時からの美術工芸品の数々があり、豪華絢爛な空間のため、いつもよりエレガントな装いにしました。
選んだのはこちらのgrace continental(グレースコンチネンタル)のワンピース。
ボタニカル柄が美しく、生地もしっかりでグレースならではだと思います。なかなかこのような美しい柄には出会えないので「一期一会!」と思って購入しました。昨年のものです。
アナウィンター(泣く子も黙るアメリカ版vogueの編集長)がこんなようなボタニカル柄のワンピースを着ているのを見て何年も探してやっと巡り合った感じです。めちゃくちゃお気に入りです♪
「プラダを着た悪魔」のモデルにもなっているvogueの鬼編集です。(でもアナのファッションへのこだわりは大好きですが)
アナ・ウィンターはこんな感じのワンピースにブラックのジャケットを羽織っていました。




二の腕も隠せて一枚で着られますし、冬はこの上にレザージャケットやテーラード、カーディガンを羽織ればちょっとしたお出かけにかなり使えます。


横から見てもすっきり。切り替えがジャストオンウエストなので骨格ストレートにぴったりです。


小物はワンピースの柄の中のパープルに合わせました。










まとめ
今回の服装はホテル雅叙園東京の豪華絢爛な館内の装飾に合わせてみました。
新しい館内も見どころがたくさんありますが、「和のあかり×百段階段の光と影・百物語」は一見の価値があります。
9月25日まで開催しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「和のあかり×百段階段の光と影・百物語」のご予約はこちらからできます。
Kindle版 太宰治の「佳日」です。
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