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親の13回忌の必要性【アラフィフ主婦の経験談】

数珠

故人の13回忌の法要は必要かどうか悩む方が多いようです。管理人は今年2022年夏に母の13回忌の法要を終えました。13回忌にいたるまでの心の葛藤、13回忌法要がもたらした心の変化を実際の管理人の経験からお伝えします。これから法要をやるべきか悩んでいる方、生前の親御様との関係に悩まれていた方のご参考になれば幸いです。

ざきこ

この記事は下記のような方のお役に立てそうです。

・13回忌法要をやるべきか悩んでいる

・生前親御様との関係に悩んでいた

目次

13回忌とは?

今年は管理人の母親の13回忌にあたります。

13回忌とは故人が亡くなってから数えで13年目に行う法要です。

数えでは亡くなった年が1年目となるので亡くなってから満12年目の命日に行います。

13回忌の意味

 13回忌とは仏となった個人が「大日如来」とひとつになる日で重要な意味があると考えられています。 仏教の世界では亡くなった後に何度も追善供養を行うことで故人が仏と一体になると言われています。  

13回忌までの心の葛藤

 13回忌の1年ほど前から半年かけて10年ほど手つかずだった母の持ち物を手放しました。

 亡くなった後、形見は残したものの、わりとすぐに家具や洋服、雑貨などはほとんど手放したのですが、10年以上経過しても最後まで手付かずだったものがあります。

 どうしても思考停止してしまい、手放していなかったのは写真や母に届いた手紙や日記のようなもの。 私の母は自由人で、パーティー好き。チヤホヤされていつまでも女でいたい人でした。

 一方、父は寡黙な人。私も遊園地に行くより家で1人で本を読んだり空想したい子どもでした。 

 そんなパリピな母と子どもの頃は表面的には仲良くやっていたものの、高校生くらいからは母に対してあまりいい感情を持っていませんでした。 それでも母は食事だけはきちんとしていたし、お弁当からは愛情は感じていたので私はギリギリのところで道を踏み外さなかったんだと思います。 

祖母が教育熱心だったので勉強は祖母から。 中学受験もなんとかクリアできたのは祖母が作ってくれた基礎のおかげですが、母は自分の手柄だと思っているような人。 

叔母からも「妹は何もしないから私がざきこちゃんの面倒みたのよ。覚えてる?」と。 よく覚えてます 笑 

でも13回忌までに、なんとかして母に対する長年の「負」の感情を手放したいと思い、物を手放せばすぐに叶うのではないか?と思いました。 

結果、、物を手放しただけでは、あまり変わりませんでした。

 ひとつひとつ考えながら時間をかけて丁寧に捨てたのに… 正確にいうとその場はものが減って、引き出しを開けても母の影を見ることがなくなってスッキリしたのですが、しばらくすると以前と変わらない「負」の感情が沸いてきてしまいました。 

いつになったら私はこの呪縛から逃れられるのか?とぐるぐる考えて、、

そうだ!新しい事を始めようと思いついたのがこのサイト作りでした。  

いざ1からサーバーを借りてサイト構築となると知らない事ばかりで、勉強の毎日でしたが、楽しくて没頭し、どんどんサイトは出来上がり、すっかり母の事は忘れていました。  

でも13回忌の10日くらい前からなぜかまた「よろしくない感情」がふつふつと沸いてきました。  それに加えて、コロナが感染拡大している中で夫が取引先から接待を受ける予定があることが判明。 もし感染でもして無事に13回忌ができなかったらどうするんだとさらにイライラして過ごしました。

 法要の前日はイライラの絶頂でした。 とにかく面倒な存在だった母に関する行事などさっさと終えたい。 思いはそれだけでした。 故人に対する思いだとか、ご先祖様に対する思いは片隅にもありませんでした。

 母は生前はいつも 「お姉ちゃんには言うけど。。」となぜか私にだけ重大なことを話していました。兄弟がいるのに。 

別にこっちは聞きたくない話ばかり。 背負いたくない長女の宿命。 

でも、当日はお寺に着いて、ふわっと漂ってくるお線香の香り、住職の奥様の優しいお心遣いを感じながら控え室で待っているうちに不思議と落ち着いた気持ちになれました。

  読経が始まり、色々な事が走馬灯のように思い出されたのですが、少しだけ流れた涙と共に母に対する「負」の感情がすーっと消えていくのを感じました。 

住職の説法を拝聴しているうちに、母との思い出のいいところだけが残って気持ちが晴れていきました。 

私の菩提寺では最後に墓所に塔婆を立てます。 塔婆というのは現世からご先祖へのお手紙ですが、そこに良い気持ちを乗せて伝えられたと思います。 

13回忌というのは、亡くなった人のためのものと思っていましたが、いま生きている人のためという側面もあるのかもしれません。

 私は13回忌法要を心からやって良かったと思っています。 

皇居お濠 

お経はなんのため?

「経」には道筋や過程という意味があります。

お釈迦様の教えである「お経」を唱えると故人をより良い道に導けるのです。

また、お経には故人をよりよい道へ導くほかに、生き方や心の持ちようなど、生きている人が生きている時に幸せになれるようなお釈迦様の教えが込められています。

お経はお釈迦様の尊い教えなのです。

またお経には遺された人を癒す役割もあります。

お経には独特のリズムがあるのでそれで気持ちが落ち着く人も多いようです。

私もお経を聞いているうちに今後はご先祖と前向きな気持ちで向き合っていこうという思いが沸いてきました。

13回忌の法要は故人のためだけではなく、今生きている、遺された人たちにとっても大切なものだと今回気づかされました。

法要の形式は人それぞれだと思います。

私と同じように回忌法要や生前の親御様との関係に苦悩されている方のご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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