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OZOC(オゾック)はなぜ閉店したのか?

買い物する女の子

アパレル大手のWORLDが1993年に設立したブランドのOZOC(オゾック)は2021年に廃止されました。OZOCは私も愛用していたブランド。このブログへ「オゾック、閉店、なぜ」のキーワードで訪れてくださる方が多く、私も以前から気になっていたのでオゾックが閉店した理由を考えてみました!

ざきこ

アラフィフ女性にとっても馴染みのあるOZOC(オゾック)はどうして閉店したのでしょうか??

ただの洋服好きのおばさんの考えと思って読み進めていただけたら幸いです。

目次

OZOC(オゾック)とはどんなブランド?

OZOC(オゾック)はWORLDが1993年に設立したカジュアル系ブランドです。

OZOC(オゾック)はOWN ZONE ORIGINAL COMFORTの頭文字を取ったものです。

オゾック(OZOC)のブランドコンセプトは「SEEKING FOR BEAUTY(美しくなる為に)」でグラマラスカジュアルを提案。アパレル系企業のワールドが企画、生産、販売までを管理する、SPA戦略の一環として立ち上げました。

トレンドを考慮した上で、エレガンスとカジュアルなスタイルが基本となっていました。

WORLD(ワールド)における不採算ブランド「オゾック」に白羽の矢

ワールドは2021年3月期、収益力の抜本的な改善に向けた構造改革を実施しました。グループ内の5ブランド「ハッシュアッシュ(HUSHUSH )」「サンカンシオン(3CAN4ON)」「アクアガール(AQUAGIRL)」「オゾック(OZOC)」「アナトリエ(ANATELIER)」の廃止のほか、不採算店舗の整理、全体の15%に当たる計358店舗を閉鎖、40歳以上の社員を対象に希望退職者200人の募集などを行いました。

この廃止した5ブランドに含まれていたブランドの1つがオゾック(OZOC)です。

ワールドは2016年3月期にも13ブランドの廃止を含め約500店舗閉鎖し、その後、収益は回復して2019年3月期まで4期連続の営業増益を達成しました。

他社よりも早く不採算事業の整理を終わらせ、デジタルやリユース、サブスクリプションなど新規事業への投資を強めていたところ、コロナで事態は悪化し、抜本的な改革が急を要することになったわけです。

そもそも、もう少し時間をかけて改革を進める予定がコロナ禍で緊急事態宣言による店舗閉鎖を余儀なくされるなどで赤字が拡大し、そんなに悠長にしていられる場合ではなくなってしまったのです。

そこで真っ先に廃止の候補になったオゾックですが、やはり、ワールドのブランドの中で長い間採算が合わず、今後の見通しが立たなかったというのが背景にあると思います。

アパレル大手ワールド☆なくなったブランド

OZOC(オゾック)のターゲット層は?

オゾックは1993年に設立されたブランドですが、1993年と言えば現在アラフィフの女性が大学生の頃です。

オゾックは低価格だったため、当時は高校生、大学生の強い味方オゾック!として私自身も愛用していましたし、今の今までターゲットは10代後半から20代と思っていました。

それがFASHION PRESSを見ると

「エレガントなものからキュートなものまでラインナップを用意する。そのせいか、より幅広い年齢層に愛用されている。」

と記載があり、どうやら、我々世代の消費者の認識とかなりズレがあったようです。

90年代のターゲットであった私たちアラフィフ世代は遠い昔にオゾックを卒業しており、いまの10.20代には認知度が低いとするといったいどこに顧客が存在したのでしょうか?

OZOC(オゾック)と市場のミスマッチ

これはあくまで想像ですが、、、おそらく設立当初のオゾックは単金が低く、ターゲットを10.20代に絞り、カジュアル路線で勝負していたために市場ボリュームが小さくなってしまった。それを打開するために対象年齢とテイストを広げたのではないかと考えられます。

しかし、その結果、何が武器なのかわからず、特色がなく中途半端になってしまった。ブランドのコンセプトと市場のミスマッチが起きてしまい、それが長年解消できなかったのではないかと考えられます。

ブランド単体のオゾックとしてもピンポイントで勝負したくない、ワールドとしてもブランドコントロールをすると小さくまとまってしまうためにコントロールしなかった。

そのため、同じメーカーの中で、似たようなブランドが乱立してカニバリズムが起きてしまったのではないか?

INDIVI(インディヴィ)はオゾックの姉妹ブランドだった!

この記事を書こうと思い調べていくうちに、INDIVI(インディヴィ)はオゾックのお姉さんブランドだったということを初めて知りました。

インディヴィはオゾックより価格帯は上がるものの、オフィスでもOKで長く使えるような服が多く、私自身、社会人になってからもしばらく購入していました。それこそ広い層に受け入れられており、今もブランドは存続しています。

これは市場のニーズとマッチした結果であると思います。

反対にオゾックは消費者のニーズが置き去りになってしまった。

WORLD(ワールド)の今後の見通し

ワールドは以前はブランドが乱立していて、特色が見えなかったのですが、最近は違います。

百貨店での「アンタイトル」と「タケオキクチ」、ショッピングセンターの「シューラルー」など主力ブランドの売り上げが伸長し、駅ビルの「ドレステリア」や「ラグタグ」が引き続き大きく売り上げを伸ばしています。

これらはいずれも、コンセプトが明確でどんなテイストか、ぱっと浮かぶような特色があるブランドばかりです。

やはりオゾックは何が武器なのかわからず、特色がなく中途半端になってしまったことがブランド存続失敗の最大の原因であると思われます。

悲しくも廃止に追い込まれたブランドはたくさんありましたが、現在のワールドの状況は悪くありません。

既存店売上は

4月 109.7%

5月 109.2%

6月 108.4%

7月 118.2%

8月 118.2%

と伸びており、今後は期待が持てそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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