ワールドがライセンス取得し日本再出店のローラアシュレイとは

惜しまれながらも一度日本から撤退したイギリスのブランド「ローラアシュレイ」。アパレル大手のWORLD(ワールド)が「ローラアシュレイ」のサブライセンスを取得し日本国内で再出店しました。ローラアシュレイには根強いファンがおり、多くの方から復活が望まれていました。ローラアシュレイとはどのようなブランド?なぜ一度撤退したのか?現在はどこで買えるの?詳しくお伝えします。

ざきこ

この記事は下記のような方のお役に立てそうです。

・ローラアシュレイが好き

・ローラアシュレイがどんなブランドか知りたい

・現在のローラアシュレイがどこで買えるのか知りたい

ワールドがサブライセンスを取得したローラアシュレイとはどんなブランド?

1953年にロンドンで誕生したブランドで花柄のインテリア雑貨やファブリック、衣料品が人気で英王室の故ダイアナ妃が愛用していたことでも知られています。

日本ではイオンが1985年にライセンスを取得し、東京・銀座に第一号店をオープン。

翌1986年にはイオンとイギリス本国のローラアシュレイの共同出資した合弁会社の「ローラアシュレイジャパン」を設立し日本国内でも人気を博しました。

どんなプロダクト?管理人のローラアシュレイコレクション

管理人が少女の頃はローラアシュレイの花柄のベッドリネンを愛用していたのですが、大人になってからは花柄というより、ブルーやベージュを基調とした渋めのコレクションが好きでした。

こちらのフラワーベースもローラアシュレイ。

ピンクや赤の花柄のローラアシュレイとは少しイメージが違うでしょうか。

とても素敵でひとめぼれして購入しました(^^♪

まだ息子が小さかった頃なので12年くらい前?

この色合い本当に大好きです^^

今も色の好みは何ら変わっていない(笑)

こちらのフルーツバスケットもお揃いのシリーズ。

本来はリンゴとかバナナとかを入れるのでしょうけれど、フルーツは冷やした方が美味しいですよねぇ(-_-;)

何を入れたらよいやら、、、、フラワーアレンジ?

たまに息子が解体したシャーペンのパーツが乗っていたりするのが我が家流。

丁寧じゃない暮らし!

ローラアシュレイが日本から撤退~再出店までの経緯

2018年に日本から撤退

1986年からイオングループの連結子会社となったローラアシュレイジャパン㈱が国内での販売を手掛けてきましたが、売り上げ低迷などを背景に2018年秋のイオンとのライセンス終了をもって日本の事業から撤退しました。

2018年秋のライセンス終了前の8月にすでにローラアシュレイのOEMを手掛けていた婦人服企画販売会社が破産開始決定を受けていました。

2010年代半ばから業績不振が目立ち、2014年以降は4期連続の最終赤字に転落。

2017年度には債務超過に陥り、2018年の秋にイオンは事業整理の一環としてローラアシュレイから撤退しました。

2018年 伊藤忠商事がライセンス取得ワールドがサブ

イオンとのライセンス終了後、日本の伊藤忠商事が2020年8月ローラアシュレイとメインライセンスを締結し、当初は雑貨店で文具などを販売していました。

日本国内に店舗を展開すべく、「タイムレスコンフォート」などライフスタイル商品を手掛けているアパレル大手のワールドとサブライセンスを締結しました。

2020年3月 英ローラアシュレイ経営破綻

伊藤忠商事がメインライセンシーとなった後の、2020年3月17日、英「ローラアシュレイ」は管財人の傘下に入り経営破綻したことを公表。

「新型コロナウィルス」の感染拡大が影響したほか、大株主である投資会社MUI Asiaからの資金援助が受けられなかったことが原因だということです。

2020年4月 米国の企業が知的財産権などを取得

2020年4月に米国で企業再生や動産担保融資などを手掛けるゴードンブラザーズがローラアシュレイのブランドに関する知的財産、過去のデザインなどを取得。

ゴードンブラザーズがローラアシュレイの知的財産取得後は経営陣と共同で英国内の店舗の合理化、ネット通販にも力を入れています。

2020年8月 ワールドが再出店

2020年8月からはアパレル大手の「ワールド」グループのワールドライフスタイルクリエーションが百貨店などで店舗やネット通販、卸売り事業の展開を始めました。

ワールドライフスタイルクリエーションはワールド傘下で服飾雑貨や生活雑貨を中心とした事業を展開しています。

中高年女性を中心としたローラアシュレイの根強いファン

*昔購入したローラアシュレイのミラートレイとフラワーアレンジ

ローラアシュレイには日本国内でも中高年の女性を中心に根強いファンがいます。

私もその一人。

ワールドが2019年11月にローラアシュレイの再出店に関するリリースを出したところ、長年のファンがSNS上で狂喜乱舞。

具体的な出店時期などの問い合わせが殺到したそうです。

ブランドロイヤリティ

ブランドロイヤリティとは消費者が他の代替となるブランドがあるにも関わらず、特定のブランドに忠誠心を持ち購買し続けることを言います。

まさに中高年女性を中心としたローラアシュレイの根強いファンはブランドロイヤリティを持っているといえます。

わかりやすい他の例では電化製品は一つの製品の息が長く忠誠心が生まれやすい。

iPhone14が発売されて長蛇の列ができていたけれど、まさしくiphoneブランドへの忠誠心、ブランドロイヤリティです。

ブランドロイヤリティはiPhoneへの信頼性から生まれるもの。

一方、アパレルの場合、流行が変わったら終わり。
ブランドコンセプトを変えたら今までの顧客が離れていくから難しい業種だと思う。

その中でワールドはブランドロイヤリティを持つ多くの顧客を抱えるローラアシュレイに目を付けて、ライフスタイル事業の割合を増やしていく戦略はネット通販を拡大していけば吉と出るのではないかと注視しています。

本国の方は家具もネットで購入できたり充実してきているように思いますが日本国内はない様子。

個人的にはワンちゃんの洋服や、トワルドジュイ柄の生地が購入できるのはとても魅力的でそのあたりをもっと攻めればいいのに。と思います。

ネット販売に力入れるほか、メタバースに出店するなどして独自の世界観を打ち出していけば、ローラアシュレイの魅力を知らないZ世代、次世代にも訴求していけると思うのだけど。。。

メタバースでローラアシュレイの世界観が味わえたら楽しい^^

メタバースの中でイギリスへ旅して壁紙購入したり、ベッドリネン購入したり。

今、支えてくれている中高年が高齢になったらどうするのだろう?

ショッピングセンターへの出店におけるブランド毀損

根強いファンがいながらなぜ、業績不振になったのか?

色々調べていくとイオンモールへの出店が急増し、百貨店や路面店、ショッピングセンターなど、無尽蔵に乱立したことが原因だとわかりました。

そもそも固定ファンの支持が厚く、トレンドに合ったものを出すわけではないブランドなので、需要のない場所にまで出店したことにより固定費がかさんで収益を圧迫。

またモールに出店したことによりローラアシュレイにチープなイメージが付き、ブランド価値の低下を引き起こして、ファンが離れたようです。

店舗乱立によるブランド毀損(ブランドの価値を下げる事)であったように思います。

ローラアシュレイ監修のホテル

イギリスの湖水地方のウインダミアにローラアシュレイが監修したホテルがあります。

The Belsfield Hotel(ベルスフィールドホテル)⇒

インテリアからファブリックまでローラアシュレイで統一されていて、広大な庭園から湖を臨む最高のロケーションです。

見ているだけうっとりで、いつか行ってみたいホテルです。

それこそ、まだまだコロナが収束しないうちはメタバースの中で湖水地方に旅して、ローラアシュレイの製品を購入なんて楽しそうではないか?と思うのですが、、

ローラアシュレイが購入できる店舗

現在は百貨店の12店舗(7店舗+追加5店舗)で取り扱っています。

百貨店名店舗フロア
東武百貨店池袋本店4F
小田急百貨店町田店3F
東武百貨店船橋店4F
東急百貨店さっぽろ店2F
大和香林坊店6F
京王百貨店新宿店4F
京急百貨店上大岡店4F

【ローラアシュレイ 京急百貨店上大岡店】2023.2

京急百貨店4F

一度目の撤退前より洋服の取り扱いが増えた印象があります。

追加5店舗(2022年9月現在)

百貨店名店舗フロア
FKD宇都宮店1F
名鉄百貨店本店本館4F
阪神うめだ本店5F
松山三越松山2F
大分トキハ本店5F

【ローラアシュレイ名鉄百貨店】2023.2

名鉄百貨店4F

洋服や雑貨が充実していました。

ローラアシュレイの日本再出店を嬉しく思います。

ローラアシュレイのデザインは変わらぬ魅力と憧れがあるので、ぜひ若い世代へも受け継いでほしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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